ユーキャンの『デジタルイラスト講座』19日目!
今回は、
グラデーションを作ろう!
ということで、グラデーションツールの使い方を学んで行きます!
グラデーションの作り方
Clip Studioでグラデーションを作るには、グラデーションツールを使います。
グラデーションツールは、ツールパレットの下の方、塗りつぶしツールの下にあります。
![Clip Studioのグラデーションツールの位置を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/001-clipstudio-gradation-tools.png)
グラデーションツールにはいくつかのサブツールがありますが、私たちが普通イメージするグラデーションを作るには、
- 描画色から透明色
- 描画色から背景色
のどちらかを選べばOKです。
他のサブツールは「青空」や「夕焼け」など
すでに色が指定されている出来合いのグラデーションです
描画色から透明色
「描画色から透明色」は、段々と透明になっていくグラデーションを作るのに使います。
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/002-clipstudio-gradation-transparent-color-.png)
グラデーションの作り方は
- メインカラーを選ぶ
- グラデーションをかけたい方向へキャンバス上でドラッグする
と、たったの2ステップでOK。
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションでメインカラーの選択方法を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/003-clipstudio-gradation-tools-mein-color.png)
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションの作り方を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/004-clipstudio-gradation-tools-how-to-use.png)
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションを作った結果を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/005-clipstudio-gradation-tools-how-to-use-2.png)
範囲選択すれば、その内部にグラデーションをかけることもできます。
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションを選択した範囲で作ろうとしている画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/006-clipstudio-gradation-tools-select-area.png)
![Clip Studioの描画色から透明色のグラデーションを選択した範囲で作った結果を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/007-clipstudio-gradation-tools-select-area-2.png)
描画色から背景色
「描画色から背景色」は、メインカラーからサブカラーへゆるやかに色が変わるグラデーションを作れます。
![Clip Studioの描画色から背景色のグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/008-clipstudio-gradation-tools-background-color.png)
作り方は、
- メインカラーを選ぶ
- サブカラーを選ぶ
- グラデーションをかけたい方向へキャンバス上でドラッグする
「描画色から透明色」と基本的にやり方は同じですが、サブカラーを選ぶ点が異なります。
もちろん「描画色から背景色」でも選択範囲を選べば
その中にグラデーションを作ることができます
その他
グラデーションのサブツールには、他にもいくつかの種類があります。
- ストライプ
- 背景色ストライプ
- 光球
- 青空
- 星空
- 夕焼け
- 夜空
- 虹
- 消しグラデーション
- マンガ用グラデーション
これらは、一応色合いを変えることができますが、基本的にはそのまま使う出来合いのグラデーションセットです。
「ストライプ」は好きな色の縞模様が簡単に作れるグラデーションセットです。
![Clip Studioでストライプのグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/009-clipstudio-gradation-tools-stripe.png)
「背景色ストライプ」ならサブカラーを加えることができます
また、「光球」は光の球のようなグラデーションが作れます。
![Clip Studioで光球のグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/010-clipstudio-gradation-tools-light-sphere.png)
「消しグラデーション」は白から白へのグラデーションで、その名の通りグラデーション状に消すことができます。
![Clip Studioの消しグラデーションで青いキャンバスの端の部分を白いグラデーションで消した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/011-clipstudio-gradation-delete.jpg)
その他は、特殊なシチュエーションでピンポイントに使えるグラデーションセットです。
背景を作りたいときにはこれらのセットが使えそうですね
グラデーションの設定方法
グラデーションツールでは、さまざまな細かい設定ができます。
例えば、
- 形状
- 端の処理
- 角度の刻み
- 描画対象
- 透明度
こういった値を変化させて、オリジナルのグラデーションが作れます。
作ったグラデーションは保存することもできます!
形状
グラデーションの形状は3種類が選べます。
- 直線
- 円
- 楕円
円は、円状にグラデーションが作れるものです。
楕円は円に比べて大きさがかなり自由に変えられ、さまざまな形のグラデーションが作れます。
![Clip Studioで楕円形のグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/012-clipstudio-gradation-tools-ellipse.png)
端の処理
「端の処理」では、どんなパターンでグラデーションをかけるのかを設定できます。
- 繰り返さない
- 繰り返し
- 折り返し
- 描画しない
「繰り返さない」は、直線や円で設定した範囲にグラデーションを作るもので、もっとも基本的な設定です。
「繰り返し」にすると、設定した範囲にグラデーションを作ったうえで、そのパターンをキャンバス全体に繰り返します。
![Clip Studioで繰り返しパターンのグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/013-clipstudio-gradation-tools-repete.png)
「折り返し」も繰り返しと似ていますが、グラデーションの向きが交互になります。
![Clip Studioで折り返しパターンのグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/014-clipstudio-gradation-tools-turn-back.png)
「描画しない」はわかりにくいのですが、「繰り返さない」では選択した範囲外まで色を塗るのに対して、「描画しない」では範囲外は色を塗らない設定になります。
![Clip Studioで描画しないパターンのグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/015-clipstudio-gradation-tools-not-drawing.png)
角度の刻み
「角度の刻み」は、直線の角度を一定にしてグラデーションを作るための設定です。
例えば、45度に設定しておけば、自動的に直線が45度刻みで引かれるようになり、きれいにグラデーションが作れます。
![Clip Studioで角度の刻みを設定してさまざまな角度でグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/016-clipstudio-gradation-tools-angle.png)
描画対象
「描画対象」では、どこのレイヤーにグラデーションを描くか設定できます。
設定できるのは、
- 編集対象のレイヤーに描画
- グラデーションレイヤーを作成
の2種類です。
ちなみに「マンガ用グラデーション」なんかは
最初からグラデーションレイヤーを作る設定になっています
透明度
「透明度」は、描画色の透明度の設定です。
透明度を低くすれば、グラデーションの始点の色が薄くなります。
![Clip Studioで透明度を調整して最初の色を薄くしたグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/017-clipstudio-gradation-tools-transparency.png)
その他の細かなグラデーション設定
その他、グラデーションツールでは、オリジナルのグラデーションを作るために細かな設定ができます。
![Clip Studioの細かなグラデーション設定をしている画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/018-clipstudio-gradation-tools-setting.png)
が、教科書には特に詳しい解説はなく、自分でも調べてみたのですが、正直よくわかりませんでした……
むしろ、変にいじってしまい、
グラデーションがおかしくなった!
というトラブルの方が多く起こるんじゃないかと思われます。
ということで、最低限押さえておきたい設定として、ここではグラデーションの色の位置の設定方法だけご紹介しておきます。
グラデーションの色の位置の設定
グラデーションの色とその位置は、ツールプロパティで設定できます。
グラデーションバーの下にある小さな三角形、これでグラデーションの色とその位置を設定します。
![Clip Studioでグラデーションの色が変わる位置の設定方法を示した画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/019-clipstudio-gradation-tools-setting-2.png)
例えば、始点の三角形を中心あたりにずらしてみると、色の濃い部分が増えて、以下のようなグラデーションが作れるでしょう。
![Clip Studioでグラデーションの色が変わる位置を遅らせて色の濃い部分が多いグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/020-clipstudio-gradation-tools-setting-3.png)
反対に、終点の三角形を中心にずらすと、色の薄い部分が増えて、グラデーションの形が変わります。
![Clip Studioでグラデーションの色が変わる位置を早めて色の濃い部分が少ないグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/021-clipstudio-gradation-tools-setting-4.png)
この三角形と連動して、バーの上の四角形もずれています。
この四角形でグラデーションの色を設定することができます。
![Clip Studioでグラデーションの色を設定して三色のグラデーションを作った画像](https://benkyo-shukan.com/wp-content/uploads/022-clipstudio-gradation-tools-setting-5.png)
その他、グラデーションはかな~り細かく設定できるのですが
ややこしくなってしまうしよくわかっていないのでここまで!
ということで、今回はここまで!
グラデーションについては、そんなに使わないかな?
さしあたり今は、よい使い方が思い浮かびません……
目や髪の毛のハイライトを入れる時なんかに使えるかな?
ちょっと使いどころが難しそうですが、今後学んでいければなと思います。
次回は図形の作り方を学ぶ予定です!